私はあの人と出会ってしまった・・・

村中山節夫さんとの出会い
みなさん、こんにちは、今日はワタシと村中山節夫さん(仮名)との出会いについて書いていきたい。
彼と出会ったのは三年前になる。村中山さんは当時、ワタシが行くゲームセンターのアルバイトの店員だった。
彼はいつも学生の客とトラブルを起こしていた。彼がとにかく生真面目なのだ。
決まりは守らなければいけない。
それを破ったらいけない。普段はとても気さくなお兄チャンなのだ。
ただ、ひとたび、自分が決めたルールから誰かが逸脱すると突如キレだす。
例えば、彼はゲーセンはみんなが和気あいあいと楽しく遊ぶ場所であって欲しいらしい。
だから、誰かが負けた腹いせにゲーム機を蹴ったりするともう大変だ。
その客のもとに走りよりヒステリックにどなり散らす。もちろん客はドン引きだ。
ドン引きで済めばいい。大概もめるのだ。揉めて警察が来ることもしばしば。
むしろ、今では彼が切れてしまうからゲームセンターの空気が悪くなる。そんな気がしている。いや間違いない。みんなそう思っている。
彼だけはそれに気づいていない。これはかなり痛い状況なのだ。なんせ、最近では村中山節夫さん(仮名)が居る時は子供がよりつかない。
これはまったくありえない。けれど、一番不思議なのは、一回切れるのが落ち着くと人並み以上に優しい男になる。
だから、みんな困惑するのだ。切れたあといはつきものが落ちたかの様に穏やかな優しい笑顔でさっきまでがまるで嘘の様に爽やかになる。
こんなことだからオーナーからなんども注意されている。けれどこれからも彼はキレ続ける気がする。
あれはきっと家でも切れているに違いない。かなりの内弁慶の様なきがする。
なんせ、自分より強い人間には絶対に切れないからだ。それは、まぎれもなく自分の感情をコントーロール出来ている証拠だ。
これから彼はどんな人生を送るのだろう。聞けば、もうすぐ大学を卒業して就職するらしい。
三年前から彼はちっとも変わっていない。むしろ、切れる範囲がかなり広がっている。もちろん自分より弱いものに。
そして、彼は冬までそのゲームセンターでバイトして最後は号泣してやめていった。
それから、そのゲーセンには客足が戻ってきた。平和なゲーセンにもどった。
その後、風の噂で村中山節夫さん(仮名)は三ヶ月で会社を辞めたらしい。そして、アメリカに留学してしまったらしい。
彼と出会った事で感情をさらけ出すリスクを十分すぎるほど教えてもらった気がします。
そんな出会いでした。




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